0222

味わいたかったんだ

知りたかったんだ

それがどういう感情なのかを

どういうふうに思うのかを

頭だけの想像じゃなくて、体感したかった

実感したかった

だから、私の奥底ではそういういろいろなものを感じることを望んで、今のこの現状になったんだ

ようやく、認めることができるのかな

今までの価値観も、自分の考え方も、出合ってきたいろいろなものも

全部、今のこの経験を味わうための布石にしかすぎなかったのだと思える

それほどに仕組まれていたことだった

仕組んだことを忘れて楽しんでいた今までだった

あのときはつらかったなあ

でも、ちゃんと楽しくもあったなあ

あのときは楽しかったなあ

でも、苦しさもあったよなあ

って

どっちの気持ちを存在する過去の思い出

楽しいだけでは終われなかった

苦しいだけでは終われなかった

どっちの気持ちも経験して、ようやくその経験を自分のものにすることができたんだ

なじんでいく

つらすぎて、もう思い出したくもないくらいの苦しさを味わった状況

でも今はそのときのことを思い出しても、なんとか思い出すことがきるようになった

あのときはつらかたなあって思えるようになった

今までは、思いだすこともしたくなくて、つらかったなあって思えるだけの余裕もなくて

思いだすだけでまだつらさがこみあげてきていたから

それが今は、少し余裕を持って眺めることができるようになった

時間が、そうさせてくれたのかもしれない

その過去から今までの間のうちに、自分がその経験を自分の中で昇華できるための話しを読み聞きしたおかげなのかもしれない

過去のつらさを、眺めて受け入れる準備が知らず知らずのうちに整えられていったのだと思う

時間が協力してくれた

過去のちらかったまさにそのとき、そしてその当初は、そのつらさがあまりにつらくて私になじんでいかなかった

でも、しだいにいろいろな必要な話を聞いたり、自分の中で変化が起きていくうちに

そのつらかった経験も、私になじむようになっていたんだ

これが私の味になっていくんだ

私を深いものにさせていく

深い味わいのある私へとなっていく

本当にそんな味わいなんてあるのだろうか、って疑いもあったけれど

今はそう思える

ちゃんと、味わいが重なっていっているのだと、そう思える

豊かな経験を持っている

それは必ずしも目に見える良の結果だけの話じゃない

これだけ、苦しさの経験を持っているよ、って自分の経験の豊かさに自信を持つことができるようになっていく

目に見えないものに対して、その存在に自信を持っていくことができる

そうさせてくれた

少しずつ、またきっとこれからも受け入れていく

未消化のものはちゃんと昇華させて、自分になじませていく

もう二回目の経験はしたいとは思わない

それでも、経験しておいてよかったな、経験してきたんだな、って自分の一部として受け入れることができていく

苦しかったことも楽しかったことも

ちゃんと味わったのならば、二回目なんて起きないんだ

あのときあれをやって楽しかったから、また同じことをあってみよう、と思ってやろうとしても

なんとなく、もうそれを行おうという積極的な気持ちにはならなくなる

確かに楽しかったことだった

でも、今はそれをやろうとは思わない

それは、その楽しさを味わいきって満足したから、戻るだけのベクトルも向かなくなったのだということ

けっして嫌いになったわけではなく、

ちゃんと自分の中で昇華させることができたから、もう戻ろうという気持ちにもならないんだ

そのかわりに今度は別の楽しさへとベクトルが向いていくようになる

楽しかったことなら、またやりたいなって思うのが普通のように思えるけれど、そうじゃない

またやりたいなって思ったとしても、本当にまたやろうとしてとりかかっても、なんとなくもういいやっていう気持ちになってしまうんだ

それよりも今度は何をしよう、っていう前への気持ちのほうがあらわれてくるようになる

ずっと好きで、ずっとそれを楽しんでやっていて、今もまだ続いている、っていうこともある

それは、きっと使命的なものなんだと思う

使命的な役割のものなら、他の楽しいものよりも、ずっともっとたくさん関わっていくことになる

普通の一時的な自分の中の流行や趣味、興味が1年続いたとして

だったらその使命的なものに対しては、何年も何十年も、生涯にわたって関わっていくようになっている

そんなふうになっていると思う

そうやって自分の中で経験を味わって、自分になじませて、自分の味へと変えていく

そういうふうに生きているのだと思えたら、少しは自信を持って経験と向き合うことができる

今は向き合えない経験でも、いつかは、いつのまにか向き合えるだけの自分になっているのかもしれない

向き合えるようになったとき、それと向き合って、経験を自分のものにしていけばいい

ちゃんとした方法で

ふたをして隠すのではなく、昇華させて

味あるものへと変化させていくんだ